70~80年代のフォーク、ニューミュージックを中心に、
弾き語り歴47年、シニア世代の私が独断と偏見で選曲しました。
単にノスタルジックな曲だけでなく、シニア世代でも歌いやすい
比較的新しい曲もピックアップしてあります。
セッション曲としてもスタンダードな曲ばかりですから、
演奏できるように、この機会にチャレンジしてみてください。
【雨の歌】シニア世代がアコギやピアノの弾き語りで歌いたい人気のレインソング
梅雨の時期にむけて、シニア世代(中高年)、50代、60代がオープンマイクの弾き語りやカラオケで歌いたい「雨の歌」を紹介します。
時期的には梅雨だけでなく、雨をテーマとした歌というくくりにしています。
雨の日のライブやオープンマイクの選曲、曲紹介のMCの参考にしてください。
※ 楽曲へのリンクはYouTubeのGoogle検索結果にリンクしています。
※ 歌詞・コードへのリンクは「楽器.me」の検索結果にリンクしています。
「雨の物語」:イルカ(1977年)
言わずと知れた、シニア世代で知らない人はいないであろう昭和フォークの名曲のひとつです。
かぐや姫の伊勢正三の作品で、歌手イルカに書いた曲。イルカの楽曲の中では、「なごり雪」につぐヒット曲です。短調曲で切ない雰囲気の曲です。男性目線の歌詞を女性が歌うことで、独特の良さが生まれています。逆に、男性が歌っても違和感なく表現できるはずです。男女問わずやってみてほしい曲です。
<弾き語りポイント>
これぞギターの弾き語りという典型的なスタイル、伊勢正三の曲なので、独特のリズム感、跳ね感を表現することが大切です。出だしが低いので、声が籠らないように、淡々と歌うのがコツです。
男性が歌う場合はあまり感情を込めすぎて、リアル感を出さない方が良いかもしれません。
重くならないように客観的に歌いましょう。
ギターは、正やん得意の少しゆっくりめのスリーフィンガーですがストロークでも大丈夫です。ストロークパターンを色々考えて、リズムキープを大切に演奏しましょう。
「アビーロードの街」:かぐや姫(1973年)
「かぐや姫」の伊勢正三、南こうせつの作品で、ギタリスト石川鷹彦の編曲。
石川の私設スタジオの一発録りでレコーディングされた。
4枚目のシングル「僕の胸でおやすみ」のB面曲。
<弾き語りポイント>
ギターは、シンプルなリズムカット。歯切れよく演奏しましょう。
「雨ふり道玄坂」:ふきのとう(1976年)
「ふきのとう」は 北海道出身の山木康世と細坪基佳のフォークデュオ。
デビュー曲は冬の歌でも紹介した「白い冬」です。
タイトルにある「道玄坂」は、東京渋谷にある坂道の名前で、テレビなどで有名なスクランブル交差点から、109(イチマルキュー)ビルの左側を通り国道246号線に至る、片側2車線、570mの道路です。路線バスも通り、交通量も多く、いつも渋滞しています。
両側に商業施設や飲食店が密集して、人通りも多く、にぎやかな場所です。
(私は地方出身なので、上京して実際に見るまで、全く違うイメージでした。)
<弾き語りポイント>
いきなり歌いだすので、ハズさないように、きっちりと音程をとっておくことが大切ですね。
ギターは、リズムが微妙に変化しますので、部分ごとの弾き分けが大切です。
よく聴いて、雰囲気がだせるようにしましょう。
「最後の雨」:中西保志(1992年)
中西保志(1961年7月18日生)奈良県奈良市出身。のセカンドシングル。
他に目立ったヒット曲はみられないが、この曲がかなりのロングヒット曲であり、倖田來未、杏里、EXILEのATSUSHI、クレイジーケンバンドなど、数多くのアーティストがカバーしている。
<弾き語りポイント>
もともと弾き語り曲ではないので、演奏面で雰囲気を出すのはなかなか難しいが、原曲のアレンジに無理に合わせることはないので、歌いやすい演奏で自由に弾きましょう。
「雨」:中島みゆき(1978年)
中島みゆき(1952年2月23日生まれ)北海道札幌市出身。1975年「アザミ嬢のララバイ」でデビュー。1975年「時代」で第10回ヤマハポピュラーソングコンテストでグランプリ、11月の世界歌謡祭でもグランプリを受賞した。ちなみに2009年11月3日には紫綬褒章を受章している。
この曲は、小柳ルミ子に書いた曲。当時はそれほど大ヒットはしなかったようですが、人気の曲でした。中島みゆき自身もアルバム「おかえりなさい」の中でセルフカバーしています。セルフカバーの方はかなり暗いイメージになっていますが、当時の中島みゆきの世界ではこれが標準。情念のこもった歌です。
<弾き語りポイント>
そんなに声を張り上げたり、ロングトーンな部分はありません。独白を語るように歌うのがコツです。小柳ルミ子風に歌うか、中島みゆき風に歌うか。本人の雰囲気次第ですが、あまり重くならない方が聴いていて聴きやすいと思います。
ギターもうたの調子に合わせて、弾きすぎない、硬すぎないように弾きましょう・
「雨やどり」:さだまさし(1978年)
さだまさし は 元グレープで、「雪の朝」でデビューし、2枚目の「精霊流し」が大ヒット、その後ソロでデビューして、現在まで50枚のオリジナルアルバムを発表し、500曲を超える自作曲をリリースしています。さだの楽曲は「暗い曲」「面白い曲」「感動する曲」など、いくつかの傾向があり、この曲は「お笑い系の曲」に分類されますね。
「雨やどり」には「雨どりや」と「もうひとつの雨やどり」の3曲があり、「雨どりや」は原曲をさらにお笑いに振った内容となっており、「もうひとつの雨やどり」は主人公の女性の心をしっとりと表現したまじめな曲になっています。基本的にメロディーは同じなので、どれを選ぶかは、ご自由に。
<弾き語りポイント>
歌は、言葉がボソボソにならないように、活舌よく話すことを意識して歌いましょう。
ギターは、イントロからAメロまではほぼ共通です。イントロは特に難しいテクニックが必要ではありませんので、初心者の方も落ち着いて練習してください。
「雨だれ」:太田裕美(1974年)
太田裕美〈1955年1月20日生まれ)東京都荒川区出身 埼玉県春日部市育ち
1974年「雨だれ」でデビュー。1975年「木綿のハンカチーフ」が大ヒットした。
「雨の歌」でいうと、「9月の雨」もヒットしている。
<弾き語りポイント>
ピアノの弾き語り曲ではあるが、昭和歌謡なのでアレンジの難易度は高い。
ギターの場合は、あまりオリジナルアレンジに引っ張られずに歌いやすい形でストロークとアルペジオを混ぜながら弾くと良い。
「銀の雨」:松山千春(1976年)
松山千春(1955年12月16日生まれ)、北海道足寄郡足寄町出身
1977年「旅立ち」でデビュー。デビュー当初はテレビには出演しないという事で話題を集めた。
代表曲として「大空と大地の中で」「季節の中で」「長い夜」など多数。
「銀の雨」はセカンドシングル「かざぐるま」のB面曲。
1986年のアルバム「旅立ち」で再録音、再集録されている。
<弾き語りポイント>
愛する人のもとを自ら離れてい行く女性の切ない思いをうたった歌。
独白調に淡々と歌いながらも、サビで情感を込めて盛り上げていきます。
ギターは、スリーフィンガーがメインです。かなり早くて、正確に長く弾くのは結構難しいです。歌いながら弾く場合、無理せずストローク交じりで弾いた方が歌いやすいでしょう。
「雨」:森高千里(1990年)
森高千里〈1969年4月11日生まれ)大阪府茨木市生まれ 熊本県熊本市育ち
1986年「第1回ポカリスエット・イメージガールコンテスト」でグランプリを受賞。
1987年「NEW SEASON」で歌手デビュー。1989年に南沙織の「17歳」をリメイクしてヒット。
「雨」は9枚目のシングル。オリコン最高位2位を獲得している。
<弾き語りポイント>
カバーバージョンが多くありますので、楽曲そのものに解釈をして、自分なりの演奏をすればよいと思います。多くの人がカバー動画をUPしているので、参考にしてみると良いでしょう。
「雨」:三善英史(1972年)
三善英史(みよしえいじ)(1954年9月2日生まれ)、東京都渋谷区出身
1954年、渋谷丸山町の芸者の息子として生まれる。
1972年「雨」でデビュー。いきなりの大ヒットで第14回レコード大賞新人賞受賞。
弾き語り曲というよりも、昭和歌謡、演歌に分類される曲ですが、中高年の中で「雨」というと、やはり外せない楽曲かと思い選曲しました。
<弾き語りポイント>
歌いだしの「雨に~」の部分、いきなりのハイポジションなので、音を外さないように注意。
全体的にハイトーンできれいな発声が似合う曲です。
「雨をみたかい」:C.C.R.(1971年)
洋楽も選曲に入れてみましょう。
C.C.R.(Creedence Clearwater Revival):クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
アメリカ、カリフォルニア出身のロックバンド。1968年「スージーQ」でデビュー。
「プラウドメアリー」などのヒット曲を出すも、1972年に解散している。
「雨を見たかい( Have You Ever Seen The Rain)」は1971年ビルボード8位のヒット曲。
この曲はベトナム戦争の反戦歌と言われていたが、作者により「実はC.C.R.の崩壊についての歌だ」という発言で否定されている。
<弾き語りポイント>
シンプルなストロークです。コードもシンプルです。
キメのリフだけきちんと取れば、恰好をつけるのはそれほど難しくありません。楽曲も有名で誰もが聴いたことがあるでしょうから、セッションでやってもすぐに合わせられると思います。レパートリーに加えておくといいでしょう。
「裏切りの街角」:甲斐バンド(1975年)
作詞:甲斐よしひろ 作曲:甲斐よしひろ
「裏切りの街角」は2枚目のシングル。オリコン最高位7位を獲得している。
<弾き語りポイント>
ソロで演奏するのにやりやすい曲です。
「愛はかげろう」:雅夢(1980年)
作詞:三浦和人 作曲:三浦和人
この曲は、1980年5月の第19回ヤマハポピュラーソングコンテストで優秀曲賞を受賞。
同年9月にデビュー曲となった。
<弾き語りポイント>
作者曰く、秋のイメージの曲で、失恋の痛みから抜け出すために書いた曲だそうです。
「男言葉では力強い歌詞になってしまうために、あえて女言葉で女々しい表現にした」と言っています。
ピアノのイントロと間奏が印象的な曲です。ピアノ伴奏があればとても良いですね。
ギターだけでもコード進行が印象的なので、アルペジオでつないでいけば良いでしょう。
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