「ファーストフード店は苦手なんです」
おそらくシニア世代(50代、60代)の方々にとって、ファーストフード店は苦手なもののひとつではないでしょうか。実は、私もその一人です。
それは、「高齢になって食生活が老化して、いわゆるジャンキーな食べ物を体が受けつけられなくなったから」という理由もあるのかもしれません。
また「若者だらけの店内の喧騒に嫌気がさすから」ということも否めませんね。
ファーストフード店を敬遠するようになった理由
でも、それ以上に私がそれらを敬遠するようになった理由は、メニューの選択が困難になったからなのです。
大抵の店では、注文カウンターの前に並んで、店員さんに注文を伝えて、支払いをし、しばらく待機していると番号を呼ばれ、出来上がった製品を、自分で席に運ぶ「セルフサービス」で運営されています。
もちろん、セルフサービス自体は、我々シニア世代でも、違和感はありません。そもそも我々世代が普及させたものなので問題はありません。
問題は「注文」と「支払い」のときです。
通常、注文カウンターに並んでる間、もしくはそれ以前にオーダーを決めるのでしょうが、実はそれがとても大変なことのです。
大抵の店ではメニューはカウンターにおいてあり、対面してはじめて「お決まりですか?」というやり取りが始まります。
その時にはオーダーは決めていて。速やかにオーダーしないといけません。
そこにきてはじめて「えぇと、これ何ですか?」とか「やっぱりこっち」とかやろうものなら、店員や列の後ろに並ぶ客たちをとてもいらだたせる事になります。
そのプレッシャーは大変緊張を強いられます。
ところが、事前に注文を決めようにも、店頭にはメニューはほとんど掲示されていないし、金額もわからない。
おまけに、いろんなセットの組み合わせやオプションもある上に、クーポンなるものの存在があって、どの組み合わせだとセットが得だとか、セットと言いながら、その中でも選択肢があったりと、大混乱。
何をどう頼めば良いのか、わからないのです。
いつも決まったものを頼むならば、まだ簡単なのだけれど、最近は新製品や、時間限定、期間限定など色々ありすぎて、覚えていった事が通用しない。
せめて、店頭にメニューがおいてあって、事前に検討しておければよいのだけれど、そういう店舗は意外に少ないのが現状です。
カウンターの頭上にメニュー表示されてはいるものの、目が不自由になってからは、なにが書いているか、遠くて読めない。
場所によっては、モニター表示で次々メニュー表示が変わるので、すぐに流れてしまって読んでいられない。
読めてもそれがどういう商品なのか、名前だけではわからなくなってしまっているし、値段なんぞはセットの組み方でさっぱりわからないのが実情なのだ。さらにクーポンがどうのこうのまででてくると、即座に結論をだすのはまったく不可能である。
そんな状態でレジ前までくると、そこから「えーと。。」という時間をくって、後ろに並ぶ若者から冷淡な目線とため息をくらうことになってしまます。
結局それが嫌でなかなか足が遠ざかってしまっていたというのが事実です。
そんな私が、最近とっても便利なものがあることを知ったのです。
「モバイルオーダー」というアプリを知った。
それが「モバイルオーダー」というアプリです。
既に多くの皆様にとって、「そんなのは常識だよ」というレベルのことかもしれないので、いささか恥ずかしいのであるが、つい先日、はじめてそれを利用してみたので、そのシステムの素晴らしさと、シニア世代には是非これを知って活用していただくことで、少しでも人生の喜びにつながればと思い、紹介させていただきます。
動機はメニューを知りたいだけだった。
とにかく小腹が空いたので、店に入りたいと思ったのですが、どんなメニューがあるのか外からではさっぱりわからない。
もちろんキャンペーン中の製品は大きな垂れ幕で宣伝しているのですが、そんな大袈裟なものがほしいわけではない。
もっと軽めでいいのだ。
しかし、今の時間帯で売っているのかどうかもわからない。朝の時間帯だけメニューが違ったり、夕方からしか売ってなかったりということがあるのはわかっているが、果たして具体的にはわからない。
で、ネットで調べてみるかと思ってみてみたら、何やらアプリがあったのでインストールしてみた。
これで入店前にオーダーを決めておけば、カウンターで手間取って、ひとに迷惑をかけるようなこともないだろう。
とにかくアプリをいれてみた
アプリを起動してみると、多少のセットアップの手間はあったが、さすがに昨今の生活ではよくあることなので、特に問題なくそこは通過できた。
みてみると、メニューがわかるだけではなく、事前にオーダー、支払いまでできるようになっているようだ。
ここは一度ためしてみようと、オーダーしてみたらこれが非常にスムーズにことがすすんだ。
店舗にはいって、席を決めたら、まもなく番号が呼ばれ、商品を手にすることができた。
まったく列に並ぶことはなかった。
いやぁ、感動的でしたよ。こんなに楽にプレッシャーなく注文できるなんて。
ほとんど待たずに、商品を手に入れることができました。
ついでに、支払いもアプリ上で済んでいますから、なんか申し訳ないように食事にありつけました。
こんなに便利なものがあるならば、もうレジ前で緊張する必要もなくなるし、長い列に並ぶこともないし、支払いで悩むこともなくなるぞ。
それから、何度かこのアプリを使って、店を訪れた。やはり安心感というか、落ち着いてハンバーガーを食することができ、十分に満足していたのだが、ふとみるともっと便利そうな機能があった。
もっと便利なサービスがあった
それは、席についている番号を入力してオーダーすると、店員さんがそこまで持ってきてくれるというサービスである。
これは実施している店舗と、していない店舗があるので、若干注意が必要です。
当然のことながら、カウンターのみの店舗では使えないですし、規模が小さいとスタッフの手がまわれないので利用できないかもしれません。
おそらく、テーブルに番号がふってあれば使えるし、アプリをみれば使えるかどうかはわかるようになっていますので、該当店舗を検索してみれば大丈夫です。
ということで、一度試してみた。
気分はレストラン。「黙って座れば、さっと出てくる」
オーダーカウンターに並ぶ客を横目に見ながら、店の奥に入っていく。
適当なテーブルにつき、おもむろにiPhoneを取り出して、アプリを起動する。
オーダーを決めて、自分の席の番号を入力して、待つことしばし。
店員さんがトレーにのせて持ってきてくれました。
こうなると、もうレストランに来たような、いや、それ以上ですね。
対面でオーダーすらしていない。
つまり、「黙って座れば、さっと出てくる」のである。これは癖になりますね。
実はもうひとつ良かった点が。支払いのこと。
もうひとつ、良かったなと思った点、それは、支払い方法です。
店舗によるのかどうかは定かではないのですが、私が良く行く(前を通る)店では、カウンターでバーコード決済が使えなかったのです。
昨今のキャッシュレス時代では、私自身、現金を持ち歩かなくなってます。
なので、現金のみの店は敬遠しています。せめてクレジットカードが使えればよいとは思いますが、ポイントバックだったり、メリットが色々かわってきますし、カード会社によって使えたり使えなかったりと、これもカウンター前で色々対応しなければならないストレスの一つでした。
アプリの場合、店舗に関係なくバーコード決済が使用できるので、この点もアプリの地味ながら優れたところです。
ということで、
マクドナルドのSmile;¥0を否定するわけではありませんが、若者と対面で話すことの恐怖感が多少なりともある高齢者にとってはとても便利なものです。
特に、アラカン、アラフィフのおじさまたちは、ぜひご利用されることをお勧めします。きっと満足度があがりますよ。
以上。
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