dTVで「7Minutes Reading」をお試し視聴した話
様々なストリーミングサービスがある中で、dTVを視聴してみることにした。
今回はその感想を話したいと思う。
有料動画サービスは、既にHuluやAmazonプライムビデオなど、いくつかに契約登録している。
入会のきっかけは、大体が、そこでしか視聴できない特集番組があって、無料登録期間で試しに視聴し、そのまま契約を継続しているというパターンだ。
もちろん、中には解約してしまっているものもあるが、いくつかは新しく視聴したい番組がはじまったりして、まぁ、月額も数百円程度なので、視聴しなくなるまではそのままにしておけばいいかと思っているうちにそのままになっている。
世の中はコロナの影響で巣ごもり需要が伸びているという。オンラインサービス系はその恩恵を受けて好評らしい。それに反して、地上波のテレビ番組はロケもできず、様々な制約のもと、思うような番組制作もできなくなっているようだ。
そうなると視聴者のテレビ離れもますます進んでいくのだが、その受け皿が、このようなストリーミング配信になっているようだ。
かくいう自分も家にこもることが多く、かといって地上波番組はつまらない、となるとやはりYouTubeであったり、各ストリーミング配信番組や見逃したり、再度観たいと思う映画を鑑賞するという選択をすることになる。
そんな中、今回、初めてdTVを観てみることとなった。
せっかく新しいサービスを試す機会なので、色々と試させていただこうと、ざっとコンテンツを確認する。大手のアニメ作品などは他サービスと同様に十分充実しているように思う。
有名どころはどこのサービスでも問題なく視聴できるのであろう。ならば、特徴的なものはないかとみてみると「7Minutes Reading」という番組をみつけた。どうやらプロの声優による朗読の番組らしい。
「7Minutes Reading」を視聴してみる。
7Minutesというからには7分程度のショートストーリーなのだろう。試しに観るには丁度よさそうだといういささか不純な動機を交えながら視聴してみることにした。声優の梶裕貴さんという方の朗読らしい。
失礼ながら、私は声優さんの名前は全く承知しておらず、この方がどのような経歴の方かは存じ上げない。さてどんなものかと観ていると、これといった紹介や司会進行もなく、画面はそっけない舞台にたたずむ男性を映し出した。
手にはこれから朗読をするであろうファイルを持っている。ほどなく彼は朗読をはじめた。
さすがに良く通る声をしてるなぁと感心しながら、最初の話に耳を傾ける。
第1話 「私の先生」
タイトルは「私の先生」という話である。
病室での二人の会話から話は始まる。青年と年配の「先生」との会話のようだ。
青年が先生と呼ばれる老医師に「手術をしてくれ」と懇願するシーンから始まる。
切実な声の青年と、何かをあきらめたような老医師のやりとりがラジオドラマのように展開していく。
驚くべきはその声色がそれぞれ全く別人であることだ。
画面上では確かに1人で朗読をしているのだが、音声だけ聞いていると全く別人が会話をしているのだ。
これがプロの仕事なのだろう。映像がないにも関わらずテレビドラマを見ているように物語が進行していく、わずか7分程度のストーリーだが最後のどんでんがえしまでにぐんぐんと引き込まれていった。
物語の余韻を感じているうちに、ほどなく次の物語が始まった。
第2話 「とっかえべえ」
第2話は江戸時代を思わせるような雰囲気。不思議な力をもつ「とっかえべぇ」という商売人の話。
大男、粋な女房、いなせな男、親孝行な小さな子供と次々に現れる登場人物をみごとに演じ分ける。一人で演じているとは思えない。時間的にも長すぎず、飽きる前にストーリーが完結する。
心あたたまるストーリーの余韻にひたっていると、また次の話が始まる。
第3話 「父の時給」
今度の主人公は多忙なサラリーマンの父と5歳の息子だ。なんと、先ほどの話とはまた違う子供の声なのだ。あきらかに現代的な父と子が会話をしているのである。
もちろん何の映像もないのだが、年齢30代後半と思われるやスーツを着たやり手のサラリーマンの姿が脳裏に浮かんでくる。素直そうな男の子もだ。それどころか、自宅のダイニングの様子まで眼前に広がるように見えてくる。
そして、最後は目頭が熱くなるのを感じながら、3話のストーリーが終わっていく。
dTVお試し視聴のまとめ
7分程度の視聴でいいやという思いで始めたのだが、気が付くと30分があっという間にすぎていた。つまらない映画をみるよりもよっぽど有意義で没頭するひと時となった。
動画コンテンツはそのサービスにより様々な特徴があるらしい。MENUをざっと眺めても、なかなか興味深いコンテンツがならんでいる。これが月額550円(税込)で楽しめるならお得なことは間違いない。
映画のラインアップも豊富である。映画館になかなかでかけて行けないご時世であるから、これは楽しみが増えた。
また、dTVには「マイスターチャレンジ」といういわゆるポイントプレゼントイベントがあり、視聴状況によりdポイントがもらえるようである。
一定期間内に指定本数を視聴すれば良いだけで、それも1か月で2~5本程度という軽いミッションをクリアすればポイントがもらえる。
もらったポイントはdTVのレンタル料金に充当したり、通常のdポイントとして使えるので、お得である。
まだ全体像はつかめていないが、このdTVというサービスにもう少しのめりこんでみようと思う。
以上
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