ヤフオクに楽器(特にギター、ベースなど)を出品する場合の注意点、ポイントをあげます。
具体的な出品手順は、別途解説するとして、ここではその準備段階で必要なこと、理解しておくべきことを記述します。
ヤフオク出品の6つの注意点
◆ 出品コストを把握しましょう。
◆ 落札希望価格を決定しましょう。
◆ 出品時期、期間を決めましょう。
◆ 商品写真を準備しましょう。
◆ その他の注意点
◆ 取引相場を把握しましょう
当然、コンディション次第ですが、ギター中古売買市場において
が大雑把な相場です。
つまり新品で10万円のギターは中古販売価格で5~6万円程度です。
その楽器店買取価格は、
つまり10万円のギターの中古販売店での買取価格は 2.5~3万円程度が相場でしょう。
これが楽器専門店でなく、一般のリサイクルショップだと
つまり、5千円~1万円程度が買取相場だと思われます。
楽器のコンディションや人気の有無により、50円~数百円という
絶望的な買取査定になることも多々あります。
店舗や査定者次第ですが、少しでも高く売りたいならおススメはできません。
最近は、ジャパニーズビンテージと呼ばれるプレミアム楽器も多数あり、
発売当時の価格と同額か、より高額で取引されることもあります。
オークションサイトなどで検索して、相場感を養うことが必要です。
現在、中古価格は高騰中!手放すには好機です。
実際、昨今の材木資源の不足の影響で、昔の高級ギター、中堅ギターの価格があがってます。
特に20年ほど前のアコースティックギターで程度が良いものは、当時の販売価格と同等かそれ以上の価格で販売されています。
オール単板のアコギ、Martin、Gibsonの一流メーカーをはじめ、YAMAHA、MORRIS、GRECO、Ibanezなど、当時のギターキッズが手にしていた国産ギターも軒並み値上げしているようです。
それだけ希少価値が高くなってるのは間違いありません。
中古楽器を手放すには最適な時期だと思います。楽器買取店への要望も強気でやってみましょう。
この時点で一度、楽器買取専門店の買取見積を依頼してみるのも良いと思います。
ネットや電話で引き取り価格を聞いておけば、落札希望価格を決めやすいし、相場もはっきりします。そのうえでオークションにかけてみれば、適正価格で処分できるし、思うように価格が上がらなかった場合でも次の手が打ちやすいでしょう。
◆ オークション出品コストを把握しましょう。
オークション出品に関わるコストは以下の3つです。
・ 振込手数料
・ 送料および梱包資材費用
落札システム利用料
出品者は商品が落札されると、落札価格からヤフオクに落札システム利用料を支払います。
プレミアム会員の場合 落札金額の8.8%、一般会員で10%です。
落札金額が10万円の場合、プレミアム会員で8,800円、一般会員で10,000円です。
落札額が上がるほど、結構な負担となります。
振込手数料
さらに、落札金受取に一般口座振込で1回あたり100円の振込手数料がかかります。
金額にかかわらず1回あたりの手数料なので、複数出品の場合は、落札が揃ってから一度に振込をかけるといいでしょう。
また、PayPayにチャージする場合は手数料無料です。使い慣れてる場合はそのほうが手軽ですね。
送料および梱包材費用
ギター発送の場合、送料は関東発送で2,500円~5,000円かかります。※料金表参照
送料を落札者負担にすれば入札に影響があるかもしれません。
あらかじめ送料の告知が必要です。
出品者負担にすれば、落札価格から送料を捻出します。
落札希望価格とのバランスも見ながら決める必要があります。
また、梱包資材(エアキャップ、段ボール、ハンディラップ、クラフトテープなど)の費用も必要です。
◆ 落札希望価格を決定しましょう。
オークション出品時に開始金額を設定します。
高すぎると入札がありませんし、安すぎると思ったほど金額があがらないという事もあります。
最低落札価格の設定もできますが、時間だけ経過して、結局わずかなところで限度額に届かず売買が成立しなくて終了してしまうこともあります。
入札さえあれば落札できるように、最低希望価格を開始金額に設定すると良いしょう。
◆ 出品時期、期間を決めましょう。
意外に重要なのが、いつまでオークションにかけるか、という事です。
オークション期間をどの程度にするか、特に曜日の設定は考慮する必要があります。
短かすぎると人目に触れずに終わりますし、あまりに長すぎると入札者が敬遠します。
また終了曜日も重要です。平日昼間や真夜中に終了という設定にしてしまうと、
入札したい人が入札できず、せっかくせりあがる可能性があっても、
競争にならずに終わってしまいます。
できるだけ多くの人が参加できるような曜日、時間を設定しましょう。
例えば、日曜の夜19時とか20時頃を設定すると良いでしょう。
休前日終了にすると、落札されても入金確認が、翌営業日となり、
発送手配できません。
落札者がすぐに支払手配でき、確認できる日にするのがおススメです。
落札されないと自動で再出品する機能がありますので、3,4日の短めの期間を複数回すのがよいかと思います。
◆ 商品写真を準備しましょう。
ポイントを押えて、わかりやすい写真をこころがけましょう。
写真は10枚まで掲載できます。
全体、部分、詳細、付属品を含めた全体、など最低3~5枚程度は用意しましょう。
ギターの場合、正面、背面、ボディ前面、ヘッド、ネック、フレット、アセンブル周り、付属品など。特に傷などはわかりやすく撮影したほうが好感を得ます。
◆ その他の注意点
その他の事前に把握するべき内容を紹介します。
(1)匿名発送サービスは利用できない。
ヤフオクの便利なシステムで匿名発送サービスがあるのですが、
ギター出品の場合、サイズ制限が160cm以下です。
そのため匿名発送は利用できない場合が多いです。
梱包サイズ(縦横高さの合計)が160cmまでだと,小型のエレキギターをコンパクト梱包してギリギリです。ケースや梱包状況次第でオーバーしてしまいます。
また、ギター本体とソフトケースだけの状態だと、扱ってもらえません。
アコギ(ハードケース)では180cm程度、エレキベースで最低170cmサイズとなります。
つまり、匿名発送システムは利用できないばかりか、宛先情報がなく発送できなくなります。
その場合は落札者本人とメッセージをやりとりして宛先情報を入手する必要があります。
ちなみに、送料は関東発送で2,500円~5,000円かかります。
(2)実際の入金までに時間(日数)が必要です。
無事落札されても、入金確定まで日数がかかります。
オークションに出品すると基本的に期間終了までは終われません。
落札者はできるだけ安く確実に落札したいので、終了日時ギリギリに入札するケースは多いです。
システム上、手順がきめられており、落札者が入金するまでは、発送ができません。
また、同様に落札者が受取確認をしてから入金処理がされます。
その時点で、システム利用料と匿名配送システムを利用した場合の送料が差し引かれて振込可能となります。
さらに振込依頼(銀行またはPayPay)をするまでは入金されません。
(3)梱包が大変面倒で手間がかかります。
ヤマト宅急便を利用する場合、「楽器はハードケース&段ボール梱包がしてないと扱えない」と断られます。ギター発送用の専用段ボールを入手するか、自作していかなければなりません。
まぁ無理やりねじ込むことも可能ですが「こわれてもよい」という文書に署名を求められるかもしれません。
私はソフトケースをエアキャップでぐるぐる巻きにしたものを段ボールで囲い梱包をして、ごり押しして発送してもらいました。とりあえず無事に届いたようですよ。
◆ まとめ
以上のように、とにかく、なにかと面倒で手間も時間もかかります。
それでも、自分の手で最後までやることで、満足できる結果が得られる事は多いはずです。
仮に落札されなくても、オークションのドキドキ感は楽しいし、色々な体験ができます。
特に競争で価格が高騰していく様子は大変興奮します。それだけでも十分に楽しめるイベントとなるでしょう。
思い出ある愛器を気持ちよく次の人に手渡せるように、日ごろから楽器を大切に扱い、良い状態をキープするよう心がけましょう。
そしてもし、最終的に入札がなかったり、オークションは止めておこうと思ったなら。
楽器買取専門店の利用を検討しましょう。きっと満足できる結果になると思います。
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